周りを見渡すと、共働きの家庭が多いと感じる場面が増えています。
PTAの集まりや保護者会で「お仕事は何をされていますか?」と聞かれたとき、少し間が空いてしまうことはありませんか。
悪気がない質問だと分かっていても、仕事をしている前提の質問に「専業主婦です」と答えるのは、なんとなく気疲れしますよね。
この記事では、専業主婦が肩身の狭さを感じる「本当の理由」を社会構造から読み解きながら、批判されやすい理由や今からできる行動を紹介します。
専業主婦が「肩身が狭い」と感じるのはなぜ?
専業主婦が肩身が狭いと感じるようになった大きな理由は、少数派になったことが大きいと考えられます。
わたしは2児の母親なのですが、妊娠〜出産・育児で働いていない時期がありました。
1人目の頃は今ほど共働き世帯は多くなかった気がしますが、確実にじわじわと増えてきていた時代。
つむぎ子どもが大きくなるにつれて「いつ仕事に復帰する予定なの?」といった質問をよくされていた記憶があります。
その質問をしてきた人のほとんどに深い意図はなく、単なる世間話や疑問だったとは思うのですが
当時は「専業主婦って今は少数派なのかな」「もしかして浮いてる?」と感じましたし、現代はその風潮がより一層強まったと感じている人は多いでしょう。
ここでは、こうした経験や実際のデータ、傾向などを踏まえて「なぜ専業主婦が肩身狭いと感じるのか」を考えてみたいと思います。
共働きが当たり前の社会になった
専業主婦の割合の推移を調べると、ここ数十年で共働き世帯がぐっと増加し、専業主婦世帯が多数派ではなくなってきた流れが確認できます。
内閣府のデータによれば、1980年代には共働き世帯よりも専業主婦世帯のほうが多数派でした。
しかし現在では完全に逆転し、共働き世帯>専業主婦世帯の構図になっています。
数が少なくなれば、自然と「なぜなの?」といった空気が生まれやすくなるのは、専業主婦か共働きかといったテーマに限ったことではありません。
専業主婦が感じている肩身の狭さは性格の問題ではなく、周囲の構成と社会の変化が重なって起きる現象です。
※参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2025年」
「働いてない」と言われる空気


「専業主婦 働いてないくせに」「専業主婦 働けよ」
こんなキーワードがネット上に溢れていることからもわかるように、専業主婦への風当たりは年々強まっています。
背景にあるのは、共働きをせざるを得ない人が増えた社会の変化です。
物価上昇、教育費の高騰、老後資金の不安など、今の時代、一馬力で家族を養える家庭は限られています。
そのため「自分たちだって働きたくて働いているわけではない」という感情が、専業主婦への批判に転化しやすいのかもしれません。
あなたに向けられる視線や言葉は、あなたへの個人攻撃ではなく、社会の「ゆとりのなさ」が生み出した空気感です。
ママ友・ワーママとの距離感
専業主婦の方で、「ワーママとはなんか合わない」と感じている方もいるかと思います。
平日の昼間に動ける専業主婦と、仕事で時間を切り詰めているワーママでは、生活リズムも価値観もかみ合わないことも多いです。
専業主婦が周りの目を気にしてしまうのは、こうした日常の小さな場面が積み重なるから。
どちらが正しい・間違っているという話ではなく、立場が違えばすれ違うのは自然なこと。自分を責める必要はありません。
子供が大きいのに専業主婦は珍しい?
子どもが高校生に近い年代でも、専業主婦は一定数存在します。
平成29年の国民生活基礎調査では、末子が12〜17歳の家庭のうち、父のみが働き母が働いていない世帯は約18%でした。
共働きが多数派になったとはいえ、子どもが大きくなっても専業主婦の家庭は珍しい存在ではありません。
部活の送迎、塾の手配、突然の体調不良など、子どもが大きくなっても親が必要とされる場面は意外と多いものです。
そして気づけば、ブランクが5年・10年と経っていた、という方も少なくないはず。
「今さら働けるのかな」と感じている方ほど、まずは今どんな選択肢があるかだけでも知っておくと、いざというときに動きやすくなります。
専業主婦が批判されやすい理由


共働き世帯が多数派になるにつれ、専業主婦が批判されることも増えてきました。
「働かない主婦の特徴」「専業主婦 世間知らず」「専業主婦 浮世離れ」
こんなキーワードで検索されるほど、専業主婦へのネガティブなイメージは根深いものがあります。
専業主婦が批判されやすい主な理由3選
- 「経済的自立」が美徳とされる価値観の変化(フェミニズムの影響もあり、「女性も働くべき」という規範が強まった)
- 共働きの苦労が専業主婦への不満に変わりやすい心理構造
- SNSで「専業主婦バッシング」がバズりやすいアルゴリズムの問題
批判する側の多くは、あなたの実生活を知りません。
画面越しの言葉に傷つく必要はありませんし、「自分がおかしいのかも」と思い込む必要もありません。
それでも専業主婦が不安になる理由
専業主婦が不案を感じやすいのは、将来のリスクを考えたときが多いです。
- もし夫が病気や失業になったら?
- 離婚したとき、自分一人で生活できるか?
- 老後の年金が少ない、貯金が自分名義でない
- 子供が自立したあと、自分には何も残らないのでは
特に、夫が働けなくなったり、離婚したりした場合、よほどの資産家でもない限りは「働かない」という選択肢は消えてしまいます。
そういった万が一を考えたときに、社会人として働いた経験が少なかったり、ブランクが長かったりしても雇ってもらえるの?40代や50代でも採用される?
こうした不安は、多くの専業主婦の頭に1度はよぎったことがあるのではないでしょうか。
不安を感じているあなたは「危機感がある」という意味でむしろ現実を直視できています。大切なのは、その不安をどう扱うかです。
「いきなり働く」はハードルが高い
将来的なことを考えると「働いたほうがいいのかも」と感じても、なかなか行動には移せませんよね。
実際、身の回りの専業主婦の方から聞くのは、こんな不安です。
- ブランクが長くて自信がない
- アピールできるようなスキルが何もないと思っている
- 子供の送迎・行事・急な体調不良があるから尻込みしちゃう
特に小学校低学年くらいまでの子どもがいると、働くにしても迷惑をかけそうと心配する声が大きい印象でした。
実際、子どもはすぐに風邪を引きますし、兄弟がいると下の子が治ったら次は上の子が…と連続で看病が発生することも多いです。
そういった現実を知っているからこそ、二馬力のほうが安心度が高いと思っても、行動に移しにくいのも不思議ではありません。
ただ、今すぐ働くのは難しくても、将来的に働ける状態を用意しておくことは自分や家族にとっての保険になります。
どんな働き方ならできそうか、どんな資格があるのかといった情報を集めておくだけでも、漠然とした不安やモヤモヤが解消されやすいです。
子育て中でも始めやすい仕事・資格とは?
働きたい気持ちはあっても、いざとなると「何から始めればいいかわからない」と戸惑ってしまいますよね。
ここでは、専業主婦が再就職しやすいと言われている仕事として、医療事務や在宅でできるIT系資格やスキルを紹介します。
医療事務
医療事務は、専業主婦の再就職先として長年人気を誇る定番の職種です。
- 未経験・無資格でも応募できる求人が多い
- 職場の9割以上が女性で働きやすい環境
- パート・時短勤務の求人が豊富
- 資格取得は通信講座なら自宅で勉強できる(目安3〜4ヶ月)
医療事務の資格は3〜4ヶ月で取れる講座が多く、パートで月5〜8万円くらい稼ぐ人も珍しくありません。
病院は全国どこにでもあるので、引越しをしても求人を探しやすいのがメリットです。
在宅でできるIT系資格・スキル
「家から出なくても働けるスキルが欲しい」という方には、IT系の入門資格やスキルがおすすめです。
- Webデザイン・コーディング
- ITパスポート・MOS
- データ入力・Webライティング など



実際に、わたしは二人目が未就学児のころに、在宅フリーランスとしてWebライティングをはじめました。
フリーランスだと決まった就業時間はないため、子どもが寝たり、遊びに夢中な間に仕事をこなしていました。
子どもの急な発熱でも、肩身の狭い思いをしながらお休みの連絡を入れる必要がないのも在宅フリーランスの利点です。
Webライティングに限らず、動画編集やWebデザイナー、プログラミングなども在宅ワークがしやすい業種になります。
また、最近は生成AIを活用するスキルを磨くためのコースなども用意されていることが多く、AIと上手に付き合いながら業務を効率化する術を学ぶことも可能です。
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まずは「情報収集」だけでも十分です
将来的に働ける状態を作っておくことはリスク管理として大切ですが、「今すぐ働く」必要はありません。
大切なのは、「どんな選択肢があるか」を知っておくこと。
情報を持っていれば、いざというときに動けますが、情報がない状態では焦っても空回りするだけです。
例えば通信講座などは無料で気になる資格の資料請求がができることが多いため、どんな内容なのか?を確認しておくだけでも一歩前に進めます。
もちろん申し込むかどうかは別の話なので、興味のある資格を「とりあえず見てみようかな」くらいの感覚で問題ありません。



資格がありすぎて悩む場合は、在宅ワークに繋げやすいIT系の資格やスキルがおすすめです。
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まとめ
専業主婦が肩身の狭さを感じるのは、共働きが当たり前になった「社会構造の変化」が原因であり、あなた個人の問題ではありません。
家庭の状況はそれぞれで、専業主婦として家事や育児に専念すると家庭で話し合って決めたのであれば、それがあなたの家庭での正解です。
ただ、配偶者の怪我や病気、失業などのリスクはどの家庭にも起こりうるため、いざというとき動けるようにしておくことは大切になります。
まずは「情報収集」から始めておくと、肩身の狭さや将来の不安から、少し解放されるかもしれません。
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